中古で購入したDELLのLatitude E7270。この機種にはSIMカードスロットが搭載されている。しかし、この個体ではWWANモジュールが搭載されていないため、SIMカードを挿してもLTEで通信はできない。そこで、WWANモジュールを入手して自力でこのPCをLTE化してみた。
筆者は中古品店を巡り、そのままでは動かないものの、(はんだごてまでは使わなくてもいい程度の)メンテナンスをすれば復活させられそうな「マイルドジャンク品」を買って、復活させる活動をしている。これを「保護猫活動」になぞらえて「保護デバイス活動」と呼んでいる。
必要なもの
このLaditude E7270をLTE化するためには、WWANモジュールが必要になる。
WWANモジュールはさまざまなものがあるが、今回はSierra EM7340という型のものを使用した。これは、LenovoのThinkPadでも使用されており、日本の技適マークも付いている。
Amazonではあいにく品切れだったため、今回はAliExpressで注文した。
部品が到着
注文してから約2週間でWWANモジュールが届いた。注文画面では納期が1ヶ月以上との表示だったので、それよりはかなり早く届いたことになる。
Latitude E7270への取り付け
裏蓋を開けると、空いているM.2スロットがあるのが見える。ここにEM7340を取り付ける。
つづいて、アンテナの取り付けである。空きM.2スロットのところに仮止めされていたアンテナ線2本をEM7340のアンテナ端子に接続する。
確認
Windowsを起動し、ネットワーク接続を確認すると、「携帯ネットワーク」が表示された。
「SIMを挿入してください」と表示されるので、SIMカード(NTTドコモのMVNOのもの)をSIMカードスロットに挿入したところ、キャリア名が「999999」で圏外と表示された。
携帯ネットワークの設定でAPNを設定したところ、キャリア名は「999999」のままであるものの、LTEで接続済みの表示になった。
Wi-Fiをオフにして、携帯ネットワークだけがつながった状態で、インターネットに接続することができた。
この後、Windowsを再起動したところ、「NTT DOCOMO」の表示に変わった。
これで、Latitude E7270のLTE化は成功である。
動画
作業の様子を動画にしましたので、こちらもご覧ください。