電源は入るが、画面には何も映らないパソコンを修理する。
筆者は中古品店を巡り、そのままでは動かないものの、(はんだごてまでは使わなくてもいい程度の)メンテナンスをすれば復活させられそうな「マイルドジャンク品」を買って、復活させる活動をしている。これを「保護猫活動」になぞらえて「保護デバイス活動」と呼んでいる。

吾輩は猫である。

羊が一匹。

今回はこのパソコンを修理するよ。

CPU : AMD Athlon II M340
メモリ : 2GB(最大4GB)
ストレージ : HDD 320GB
OS : Windows 7

前にも同じようなパソコンを改造してなかった?

あのパソコンは、2008年製で、今回のは2010年製だから、このパソコンの方が新しいんだよ。
このパソコンは、ブックオフで800円で買ったんだよ。

ブックオフ? ハードオフじゃないの?

ブックオフにもジャンクパソコンを扱う店舗があるんだよ。
店頭で動作確認したときは、電源は入って画面には何も表示されなかったんだけど、多分メモリが付いてないだけだろうと思って買ってきたんだよ。

早速電源を入れてみよう。

ACアダプタは付属していなかったので手持ちのものを使うよ。
ランプが点滅するだけで画面は真っ暗だね。

バックライトもついてないね。

ファンが爆音をたてて回っているね。

分解して確認してみよう。

マザーボードを取り出したよ。

あれ?、メモリはちゃんと付いてるね。

今度は安定化電源をつないでみるよ。
19V、4.22Aに設定するよ。
給電を開始するよ。

待機電流が流れ始めたね。

電源を入れるよ。

2A前後流れているね。

ランプは点滅したままだね。
ファンとヒートシンクを外してみるよ。

CPUのとなりにGPUが載っているね。

GPUの半田クラックが原因かもしれないから、GPUをリフローしてみるよ。
GPUの上に貼ってあるテープをはがすよ。

GPU以外の場所を、アルミホイルで覆って断熱するよ。

アルミホイルをカプトンテープで固定するよ。
↑このテープは、160℃までしか耐えられないので、ヒートガンでの作業には向かないものでしたが…

GPUの周りにフラックスを塗るよ。

ヒートガンで加熱するよ。温度は250℃に設定しているよ。
基板が冷めたら、フラックスを拭き取るよ。

歯ブラシに無水エタノールを付けて、フラックスを落とすんだね。

最後に綿棒を使って仕上げるよ。
グリスを塗りなおすよ。

ファンとヒートシンクを取り付けるよ。

仮組みして電源を入れてみるよ。

今度はランプが点灯したままだね。

組み上げてもう一度電源を入れてみるよ。

やっぱり同じだね。

今回は直せなかったね。

次はうまくいくといいね。

今回は以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

今回の記事を動画にしました。こちらもあわせてご覧ください。