SIMフリータブレット4機種レビュー


2016年末から2017年にかけて4つのSIMフリータブレットに触れてみたので、周辺パーツ類とともにレビューを掲載。

  1. geanee WDP-104-2G32G-CT-LTE
  2. ソフトバンクC&S(テックウィンド) CLIDE 8.9 Pro LTE W09A-W10PBK
  3. HUAWEI MediaPad T1 7.0 LTE
  4. ASUS ZenPad 3S 10 Z500KL

geanee WDP-104-2G32G-CT-LTE

[製品情報]

WDP-104-2G32G-CT-LTE

低価格のタブレット製品などで知られるgeaneeブランドで販売されているWindows10搭載のタブレット。

購入価格は、18,797円。

着脱式の専用キーボードが付属し、ドッキングすることでノートPCとして使える2 in 1タイプの製品。

スペック

CPUは64bit対応のAtom x5 Z8300だが、OSはWindows10 Homeの32bit版である。もっとも搭載メモリ容量が2GBなので、32bit版で十分ということだろう。ストレージは32GB。初期状態で空きが20GB弱。

画面解像度は1280×800ドットと、10.1インチ液晶搭載機種としては低めであり、このあたりは価格相応だろう。

端子類

USB3.0対応のType-C端子と、USB2.0対応のmicroUSB端子を搭載しており、充電しながら同時にUSB機器を使用することができる。さらに専用キーボードにはType-Aが2つ搭載されている。マウスの他、USBメモリも使用できるが、タブレット本体とキーボードの接続はマグネット式なので、不意に外れてしまったときのことを考えるとUSBメモリなどは接続しないほうがよいだろう。

キーボードのUSB端子

また、microHDMI端子も搭載しており、外部ディスプレイに映像を出力することができる。

SIMについて

SIMカードスロットはmicroSIMに対応したもので、スロットイン式になっており、イジェクトピンを使わずに抜き差しできる。対応バンドは、

周波数(MHz) 800 850 1500 2100
バンド B6 B19 B5 B21 B1
LTE(4G)
WCDMA(3G)

となっている。筆者はNTTドコモのMVNOのSIMで使用している。モデムの品質が低いのか、他の製品に比べると、電波の掴みが若干悪いと感じた。

余談だが、筆者は購入後すぐに液晶保護フィルムを貼ろうとして、画面を不織布で拭いていたら、画面に大きくヒビが入ってしまった。メーカーに修理を依頼したところ、ほぼ購入価格と同じ修理費用がかかった。筆者は購入時に購入価格を補償上限額とする販売店の保険に加入していたため、修理費を賄うことができた。

ソフトバンクC&S(テックウィンド) CLIDE 8.9 Pro LTE W09A-W10PBK

[製品情報]

CLIDE 8.9 Pro LTE

テックウィンドのタブレット「CLIDE」シリーズのソフトバンクC&S向けモデル。ソフトバンクC&S向けではあるが、SIMロックはかかっておらず、筆者はNTTドコモのMVNOのSIMで使用している。

キーボードは別売りオプションだが、筆者は専用キーボード「AS-KBC64BT/SCBK」とのセットで18,778円で購入した。

スペック

CPUはWDP-104-2G32G-CT-LTEと同じAtom x5 Z8300で、メモリも2GBだが、OSはWindows10 Proの32bit版が搭載されている。Pro版なので、リモートデスクトップ接続を受ける側になることができ、他の機器から遠隔操作することができる。ストレージは64GB。

画面サイズは8.9インチだが解像度は1920×1200ドットとなっている。

端子類

USB端子は、USB3.0対応のType-A端子とUSB2.0対応のmicroUSB端子が搭載されている。また、miniHDMI端子も搭載されている。

SIMについて

SIMカードスロットはmicroSIMに対応したもので、スロットイン式になっており、イジェクトピンを使わずに抜き差しできる。対応バンドは、

周波数(MHz) 1800 2100
バンド B3 B1
LTE(4G)
WCDMA(3G)

となっており、WDP-104-2G32G-CT-LTEと比べるとかなり少ない。大都市部ではともかく、地方都市で使用する場合に差が出るかもしれない。

HUAWEI  MediaPad T1 7.0 LTE

[製品情報]

スペック

MediaPad T1 7.0 LTEとFGSのキーボードカバー

ファーウェイの7インチAndroidタブレット。メモリは2GB、ストレージは16GB。Androidのバージョンは6.0 (Marshmallow)。画面の解像度は1024×600ドット。

10.1インチ未満のAndroidタブレットということで、Microsoft Officeアプリで、無料でドキュメントの編集をしてみようと思い、FGSのキーボード付きカバーも購入した。キーボードはBluetooth式のタッチパッド搭載のもので、カバーとはマグネットでくっついており取り外すことができるようになっている。

このタブレットのユーザーインターフェースはファーウェイ独自のEmotion UI 4.0を搭載している。キーボードカバーに装着した場合、横向きで使うことになるが、このEmotion UIは画面の自動回転を有効にしても縦向き表示固定であり、横向きにならない。そこで筆者はPlayストアからGoogle Nowランチャーをインストールした。Google Nowランチャーは横向き表示にも対応している。ちなみに、ロック解除画面も縦向き表示固定であるが、これは我慢することにしている。

FGS製7~8インチタブレット向けキーボード

日本語入力はオムロンソフトウェア製のiWnnを搭載している。FGSのキーボードと組み合わせた場合、Shift+スペースで日本語と英字の切り替えができる。Androidの場合、マウスなどのポインティングディバイスを認識すると画面にポインタが表示されるようになるので、PCのような感覚で操作することができるようになる。

カードスロット

microUSB端子が1つ搭載されており、市販の変換ケーブルをすれば、マウスやキーボードの他、USBメモリなども利用できた。

SIMについて

SIMカードスロットはmicroSIMに対応したもので、スロットイン式になっており、カバーを開けた中に、microSDXCカードスロットと並んで搭載されている。対応バンドは

 周波数(MHz) 800 900 1800 2100 2496 – 2690
バンド B6 B19 B8 B3 B1 B41
方式 FDD TDD
LTE(4G)
UMTS(3G)

となっている。バンド41はWiMAX2+やAXGPで使われるバンドだが、実際にこれらのサービスを利用できるのかどうかは試せていない。

Officeドキュメントの編集用途では、画面の小ささもさることながら、解像度の低さがネックとなってあまり快適ではなかった。一方で動画鑑賞用途には結構いいサイズであり、今のところ主に動画鑑賞に使用している。

ASUS ZenPad 3S 10 Z500KL

[製品情報]

スペック

ZenPad 3S 10 LTEとFGS製キーボードカバー

ASUSの9.7インチAndroidタブレット。メモリは4GB、ストレージは32GB。Androidのバージョンは6.0。画面の解像度は2048×1536ドット。

ATOKを搭載しているが…

筆者はこのタブレットでもOffice文書の編集や、当サイトの更新を行うことを想定してFGSのキーボードカバーを購入した。ハードウェアキーボードを使用して、キー上の刻印通りの文字を入力できるようにするには、設定画面でキーボードの配列を指定する必要がある。

このタブレットは日本語入力ソフトウェアとしてATOKを搭載しているが、そのバージョンではキーボード配列の指定ができず、「ATOK Passport プレミアム」というサービス(月額514円)に加入したうえで、上位バージョンである「ATOK for Android [Professional]」を使う必要があることが分かった。

そこで筆者はPlayストアからGoogle日本語入力をインストールして、ATOKの代わりに使用している。Google日本語入力はキーボードの配列を指定することができ、「日本語 109A」を指定することで刻印通りの文字を入力することができる。

USB-OTG対応のはずなのに

USB Type-C端子

このタブレットは、USB3.0対応のType-C端子が1つ搭載されている。そこで、市販のType-C→microUSB変換ケーブルと、microUSB→Type-A変換ケーブルを数珠つなぎにして、マウスやキーボードやUSBメモリをつなげてみたがどれも認識しない。しかし、設定画面を見回してもUSBの動作モードを指定するような項目はない。そのため、Type-C→Type-A変換ケーブルを購入して再度試してみたところ、今度は問題なくそれらのデバイスが使用可能になった。先に使った2本のケーブルも単独で使った場合は、充電だけでなく機器の使用もできており、充電専用ではないことは確認済みなのだが、組み合わせると相性が悪いようだ。

キーボードを変えてみた

FGS製9~10インチタブレット向けキーボード
TK-RC30HBKを装着した状態

FGSのキーボード付きカバーは前述のMediaPad T1 7.0 LTEでも使用しており、性能に不満はないのだが、汎用品ということで余裕を持たせた寸法になっており、CLIDE 8.9 Pro LTEのように専用に設計されたものに比べると大きく・厚くなってしまう。そこで、いろいろ物色してみつけたのが、エレコムのTK-RC30HBKという製品。汎用品であることには変わらないのだが、FGSのキーボードカバーがプラスチック製のフックでタブレットの四隅を固定する方式であるのに対して、この製品はシリコン製のバンドで固定する方式になっており、またキーボードもカバーと一体で、MicrosoftのSurface用のタッチカバーとタイプカバーの中間をとったような感じになっている。そのためFGSのキーボードカバーに比べてたたんだときにかなり薄くなる。一方でタッチパッドはないため、画面を直接タッチするか、マウスを用意する必要があるが、そこは受容することにしている。またキー配列については、インターネット利用時によく使う「/」「:」「@」がFnキーとの同時押しによる入力となっているのがやや不便だ。

キーボードを変えてみた その2(2017.7.16追記)

ZenPad 3S 10(Z500KL)とMKA1200Nを組み合わせたところ

「iPad Air専用」として販売されているマグレックスのBluetoothキーボード「MKA1200N」を店頭で見つけ、展示品を試しに手持ちのZenPad 3S 10に取り付けてみたところ、サイズがぴったりだったので、購入してみた。
あっさり認識し、問題なく使用できた。iPad Air専用を謳うだけあってタッチパッドはついていない(iOSはマウスに対応していない)が、スタンドとしても機能するため、膝の上でも使用可能で、電車の中などでは前述のTK-RC30HBKよりも使いやすい。

SIMについて

SIM/microSDカードトレイ

さて、SIMカードスロットはnanoSIMに対応したもので、iPadなどと同様のトレイ式になっており、しかもmicroSDと共用になっている。取り出しにはイジェクトピンが必要となる。対応バンドは

周波数(MHz) 700 800 850 900 1700 1800 2100 2600 2570 – 2620 2496 – 2690
バンド B28 B6 B18 B19 B20 B5 B26 B8 B9 B3 B1 B7 B38 B41
方式 FDD TDD
LTE(4G)
WCDMA(3G)

となっており、非常に多くのバンドに対応している。

まとめ

各製品の対応バンドの比較

 世代 周波数(MHz) バンド 方式 WDP-104-2G32G-CT-LTE CLIDE 8.0 Pro LTE MediaPad T1 7.0 LTE ZenPad 3S 10 LTE
LTE(4G) 700 B28 FDD
800 B6
B18
B19
B20
850 B5
B26
900 B8
1500 B21
1700 B9
1800 B3
2100 B1
2600 B7
2570 – 2620 B38 TDD
2496 – 2690 B41
WCDMA(3G) 700 B28 FDD
800 B6
B9
850 B5
900 B8
2100 B1