VDSL配線における「v6プラス」の効果


VDSL配線の建物で「v6プラス」(IPv6 IPoE接続と、MAP-E方式によるIPv4 over IPv6のサービス)を利用した場合の効果について。速度は上がらないが、安定性は増すようだというお話。

「v6プラス」を利用すると、IPoE接続による高速化の恩恵を得られるとされる。数Mbps程度だった通信速度が数百Mbpsに高速化した、という声も聞かれる。

筆者の環境は、「VDSL配線」(局から建物までは光ファイバー、そこから各戸への配線は電話線を使ったVDSL)なので、100Mbpsより速くなることはないはずだが、どの程度の効果があるのか、試しに導入してみた。

@niftyでの動画視聴が安定しない

筆者はパソコン通信の時代から@niftyを使用しているが、近年(特に2017年4月の富士通からノジマへの売却以降か)品質の低下が激しく、改善も行われていないようである。

特に、DAZNで動画を視聴するようになってから、止まる(バッファリングが始まって映像が静止する)、切れる(エラー終了する)が頻発するようになった。

その原因が@nifty(と、その先のインターネット)、フレッツ網、建物内の配線、宅内の機器のどこにあるのか切り分けるため、フレッツ網内の速度測定サイトで測定してみたところ、上り・下りとも概ね60Mbps出ており、これは時間帯や端末の有線・無線の違いによる変化はみられなかった。

プロバイダを変えたら改善

このことから、プロバイダの問題であると考えられたため、回線工事・契約を伴わずに単独で利用できるPPPoE接続のプロバイダとして、BB.exciteを契約して試してみたところ、明らかな品質の差が見られた(BB.exciteの方が品質がよい)ため、プロバイダを変えることで解決としていた。なお、通信速度は最大で60Mbps程度であることは変わらず、これは@niftyであっても同じである。@niftyは時間帯などによる。

しかし、BB.exciteでもDAZNのようなサービスを利用していると、@niftyのときほどではないものの静止・停止は発生する。そこで、混雑に弱く、ネックとなりやすいPPPoEからIPoEに変えることによる品質の向上を期待して、IPv6 IPoEの本格的利用を検討し始めた。

ようやく本題に戻るが、紆余曲折を経て、「v6プラス」を導入してみた。

筆者はこれまでIPv4環境で、通常のインターネット接続に加えて、VPNやIP電話なども使用していたため、これらを移行する手間がかかったが(これについては、こちらの記事を参照)、通常のインターネットアクセスはv6プラス、VPNやIP電話はBB.exciteを使うように設定した。

速度は上がらないが安定性は向上した

この環境でもやはり、速度測定サイトでの測定結果は、60Mbps程度であり、これが筆者環境のVDSLの物理的限界なのだろう。

そして、この環境でDAZNを視聴すると、静止してしまうことは無くなりはしないものの、その発生頻度はかなり低下していると感じる。

速度アップ、という一番のウリは当てはまらないが、IPoE接続になることで、混雑の影響を受けにくくなること(による安定性の向上)の恩恵は受けられるようだ。