CEATEC JAPAN 2010 レポート


(2010/10/10)

CEATEC JAPANCEATEC = Combined Exhibition of Advanced Technologies(最先端IT・エレクトロニクス総合展)

2010年10月5日~9日

千葉・幕張メッセ にて

一般人は2日目から

今年のCEATEC JAPANが10月5日から9日までの5日間、幕張メッセで行われた。これまでCEATECは初日の午前中が招待客や報道機関のみ入場できる時間帯で、初日の午後以降は一般人も入場できた。しかし、今年からは初日が終日招待客や報道機関のみの入場となり、一般人は2日目からしか入場できなくなった。初日の午前中だけでは短い、という意見もあったのだろうが、商業メディアが報じる前に個人がブログやツイッターで場内の様子を伝えてしまうと、商業メディアとしては商売上がったりになることに主催者側が配慮したのかもしれない。筆者は一般人が入場できる初日となる6日に会場を訪れた。

今年のテーマも3D。それしかない。

右も左も3D
右も左も3Dだらけとなった今年のCEATEC。

昨年につづき、今年も3Dがメインのテーマとなり、事実上「3D展示会」の様相を呈していた。逆に言えば、それしかない、という状態であった。

「裸眼3D」に観客殺到 – 東芝

グラスレス3Dシアターへの入場を待つ行列
グラスレス3Dシアターへの入場を待つ行列。左にはRDシリーズの生みの親として知られる東芝の片岡秀夫氏の姿も。

先ほど述べたように、各社3D技術の展示を行っており、どこのブースにいっても係員やコンパニオンが来場者に3Dメガネを配布・回収しているというこれまでにない光景が繰り広げられていた。そんな中、来場者の高い関心を集めていたのが、東芝の「グラスレス3D」(裸眼3D)テレビだ。3Dメガネを必要とせず裸眼で3D映像を見られるというものだ。ただし裸眼3Dテレビの展示はプレゼンテーション用ステージの裏に作られたシアタールームでのみ行われ、見るためには約2時間並ばなければならない状況だった。それだけ多くの人が「メガネをかけてテレビを見る」ことに抵抗や違和感を感じていることの表れともいえるだろう。せっかくメガネが不要なのだから、外からも見えるように展示し多くの人に見せればよいのに、大変もったいないと思った。このような「もったいぶった展示」としては東芝には「SED」という”前科”があるだけに、今回も本当に発売されるのか?と不安を感じずにはいられなかった。

RD-X10の実機展示
RD-X10の実機展示。USBのHDDが接続されていた。

なお、並ばなくても見られる展示スペースではCELL REGZAや、Blu-ray版RDシリーズの最上位機種となるRD-X10が操作可能な状態で展示されていた。しかし、RD-X10はブース端でのおとなしめの展示で、また、来場者が群がるという状態でもなかった。東芝が「ハイエンドユーザー向けのRDはあまり数が売れない」として型番が「D-」で始まるシンプルなレコーダーを市場投入している意味が分かったような気がした。

新型レコーダーと自主放送装置 – DXアンテナ

新型レコーダ
新型レコーダ。「受信技術のプロ DXアンテナがお届けする高性能映像機器」とあるが、製品としては三菱機と同じと見られる。DX独自のチューニングなどは施されているのだろうか。

DXアンテナのブースでは「DXブロードテック」ブランドのBDレコーダー「DXBS320」「DXBS1000」と3D対応BDプレーヤー「DXBP1TD」が展示されていた。「DXBS320」はHDDが320GB、「DXBS1000」は1TBである。三菱電機のブースで展示されていた「DVR-BZ340」「DVR-BZ240」とほぼ同じ筐体デザインであることから、今回も三菱機と同じOEMと見られる。DXブロードテックのVHS/HDD/BDレコーダー「DXBW320」は三菱電機の「DVR-BV530」と同じでありながら実売価格が3万円も安いということで隠れた人気モデルとなっており、今回の「DXBS320」「DXBS1000」もどのくらい安く販売されるのか気になるところだ。

自主放送装置
自主放送装置。アナログ信号やSDI信号をTSにエンコードするエンコーダーとTSをOFDM変調しRF信号に変換する変調器からなる。

また、同社のブースでは業務用の自主放送装置も展示されていた。エンコーダーと変調器が別になっているタイプで、ホテルなど向けに、利用できる機能の制限やSDカードを読み込ませての設定作業が行えるテレビも展示されていた。だが、ここはInterBEEではなくCEATECなので、来場者の関心は低かった。

【関連記事】ISDB-T変調器の今

セイサク君の身に何が? – 村田製作所

読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」のクルーが取材に訪れていた。
読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」のクルーが取材に訪れていた。
セイサク君の身に何が?
セイサク君(画面右の自転車ロボット)が急に動かなくなり、司会者がブース内で配布されていた冊子からクイズを出題して時間をつなぐ一幕も。

村田製作所のブースでは今年も「ムラタセイサク君」と「ムラタセイコちゃん」の実演が行われた。今年は「サイクルエコトライアル」という競技会にペアで出場している、という設定で、両機とも「タイプエコ」として周辺の人の有無を検知してスリープモードに入るための人感センサーや、充電台に寄りかかるだけで非接触で充電できる仕組みが新たに搭載されたが、ロボットとしてできることは特に増えておらず、インパクトに欠けるものとなった。また、セイサク君が坂道を登る演技をしようとしたときに動かなくなり、急遽司会者がセイサク君やセイコちゃんに関するクイズを観客に出して時間をつなぐ場面も見られた。

座っていいのかダメなのか – パイオニア

日本語では座るな、英語では座れと書いてある。
日本語では座るな、英語では座れと書いてある。
ブース内にはソファが…
ブース内にはソファが…

パイオニアブースは親会社であるシャープのブースとなりに設置されていた。ブース内には、演出用の小道具としてソファが置かれていたのだが、そこには日本語で「ここに座らないでください」と書かれ、その下には英語で「Please sit here」(ここにお座りください)、とまったく逆のことが書いてあった。一体どちらが正しいのか、と思って数時間後にもう一度訪れたら英語の表示の方が撤去されていた。

【リンク】CEATEC JAPANのウェブサイト
http://www.ceatec.com/

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