CEATEC JAPAN 2007 レポート


(2007/10/02)
CEATEC JAPANCEATEC = Combined Exhibition of Advanced Technologies(最先端IT・エレクトロニクス総合展)

2007年10月2日~6日
千葉・幕張メッセ にて

今年のCEATECは?

今年もCEATEC JAPANが始まった。昨年、WPC TOKYO 2006レポートの中で「このままいくとWPC TOKYOはなくなるかも」と書いたが本当にそうなってしまった。そのため昨年まではWPC TOKYOの最大の出展者だったマイクロソフトがCEATECに乗り換える形で初めて出展するなど、変化が見られた。
また、今年のCEATECは規模を大幅に拡大し、これまで使用していなかったホール9~11まで使用するようになった。そして、一般来場者の注目が高いデジタルAV家電のブースがそのホール9~11に集められた。これにより会場が「AV系」(ホール9~11)、「PC系」(ホール1~3)、「産業系」(ホール4~8)に分かれることになった。このうち「PC系」がこれまでのWPC TOKYOを取り込んだ形になっている。

これまでのCEATECでは最終日の土曜日ともなるとデジタルAV家電ブースが家族連れなどであふれかえる一方、同じホールにある産業系のブースには人がいないという状況が生まれていたが、今回のホール構成により、ホールごとに客層がはっきり分かれ、従来とは違う人の流れとなるだろう。実際に見た感想としてホール4~8は従来のCEATECと比べてInter BEEにより近い雰囲気になっていた。

今度はFED

FEDのブース
▲FEDのブース

今回のCEATECではついにSEDが姿を消した。前回もかなり限定的な展示だったが今思えば係争中であったため止むを得なかったのかもしれない。これでSEDの実用化はほぼ絶望的と見ていいだろう。

それと入れ替わるように現れたのがソニーからカーブアウトという形で設立されたエフ・イー・テクノロジーズが2009年頃の実用化を目指して開発を進めるFEDだ。本来「FED」(Field Emission Display; 表面電界ディスプレイ)とはSEDなども含まれる一般名詞のはずだが、ここでは「nano-Spindt FED」(ナノスピント型FED)という表記で半ば固有名詞的に呼称しているようだ。

展示では24p、60p、240p(60pの映像のフレーム数を4倍にしたものではなく240フレーム/秒で制作されたCG)がそれぞれ表示されていたが、24pではかなりちらついていた。

暗室ではソニーに端を発する企業らしく、ソニー製の放送用CRTマスターモニタBVMと並べた展示が行われていた。CRTよりもさらに黒が黒く沈んでいるという印象だった。

エフ・イー・テクノロジーズとしてはまず放送・業務用ディスプレイとして実用化したいとのことで、今回の展示ブースもAV家電が多く展示されているホールではなく、電子デバイスが多く展示されている方のホールで行われていた。

「超」薄型テレビ

ソニーの有機ELテレビには黒山の人だかり
▲ソニーの有機ELテレビには黒山の人だかり
ソニーの有機ELテレビ
▲ソニーの有機ELテレビ

今回のCEATECではこれまでにも増して薄型テレビの展示競争が行われていた。日立が1.9cm、シャープとビクターが薄さ2cmの超薄型液晶テレビを展示していたが、注目をさらったのはソニーの有機ELテレビだった。3mmという圧倒的な薄さの前に黒山の人だかりとなっていた。もっともこの有機ELテレビは11インチと小さいうえに、パネル以外の駆動回路などが外出しになっているため単純に他社の超薄型テレビとは比較できないものの、話題づくりという観点ではソニーの圧勝と言えるだろう。

ムラタセイサク君

ステージでのショーの時以外はステージ横の台の上で写真撮影に応じていた。
▲ステージでのショーの時以外はステージ横の台の上で写真撮影に応じていた。

CEATEC名物のひとつとも言える、村田製作所の自転車ロボットのムラタセイサク君。昨年はムラタセイサク君自体が主役だったが、今回は村田製作所が作る未来の暮らしに関するプレゼンテーションの案内役としての出演だった。が、初日と言うことでまだ調子が上がっていなかったのか、何度か倒れそうになっていた。

【動画】Powered by ERB

2つになったPLC

PLC-J 高速電力線通信協議会のブース
▲PLC-J 高速電力線通信協議会のブース
HD-PLCのブース
▲HD-PLCのブース

すでに製品も多く発売され実用段階に入ったPLC(電力線通信)。今回のCEATECでは従来から出展しているPLC-J(高速電力線通信推進協議会)とHD-PLCの2つのブースが出展されていた。

こんなところにXDCAM EX

PMW-EX1
▲PMW-EX1

XDCAMとはソニーの放送・業務用ビデオカメラの規格で、初期のBlu-ray Discから枝分かれしたプロフェッショナルディスクにMPEG-2圧縮で映像を記録するもの。これのHDTV対応版がXDCAM HDで、ディスクの代わりにSxSメモリーカードに記録する方式として9月に発表されたのがXDCAM EXだ。このXDCAM EXの一般向けのお披露目は同じ幕張メッセで11月に開催されるInter BEE 2007が最初だと思っていたら、メモリースティック/SxSメモリーカードのブースでSxSメモリーカードを使用する機器としてXDCAM EXカムコーダーのPMW-EX1が展示されていた。

HD DVD vs Blu-ray Disc そして ドルビー

HD DVDプロモーショングループ
▲HD DVDプロモーショングループ
ブルーレイディスクアソシエーション
▲ブルーレイディスクアソシエーション

もはや風物詩の感もある、HD DVDとBlu-ray Discの展示。今回はちょっと面白いことになっていた。両ブース内にドルビージャパンが間借りする形で出展しており、この2ブースとドルビージャパン単独のブース、さらにホールに隣接する国際会議場に設けられた特設シアターの4ヵ所をめぐるスタンプラリーが行われているのだ。スタンプを4つ集めると「THE SOUND OF HIGH DEFINITION」というデモディスクのHD DVD版またはBlu-ray Disc版のどちらかをもらうことができる。特設シアターで3D映像を鑑賞するとそこでも前述のディスクを1枚もらえるため、スタンプを集めて3D映像を見れば両ディスクをもらうことができる。

【リンク】CEATEC JAPANのウェブサイト
http://www.ceatec.com/

CEATEC JAPAN 2006レポート
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