W-ZERO3[es]でMSX PLAYerは動くか


W-ZERO3[es]で起動したMSX PLAYer

W-ZERO3[es]とはPHS事業者のウィルコムから発売されているWindows Mobile5.0というOS(WindowsCE)を搭載したいわゆるスマートフォンで、PocketPCと呼ばれていた製品の流れを汲むものである。製造元はシャープ。

そしてPocketPCといえば、MSXマガジン永久保存版2号まではPocketPC 2002用のMSX PLAYerのベータ版が収録されていた。そこで、このW-ZERO3[es]でPocketPC 2002用MSX PLAYerは動作するのか試してみた。

今回のように動作保証されていないアプリケーションをインストール・実行した場合、最悪の場合フルリセット(工場出荷時の状態に戻る)をしなければならなくなることがあるため、そのダメージを最小限に抑えるため、購入直後のW-ZERO3[es]でまず最初にこの実験を行った(そうすれば、仮にフルリセットすることになったとしても、「何もなかったこと」にすればいいだけだから)。

インストール自体は無事終了した。が、スタートメニューから起動しようとするとプログラムフォルダ内に「MSXマガジン永久保存版2」と表示されているはずのフォルダの名前が「MSX}KWiv□2」と文字化けしている。さらにその中に入っている各イメージファイルのアイコンのキャプションも日本語文字部分が「□」に化けてしまっていて、どれがどれだか分からなくなっている。

BASICのイメージを起動すると正常に動作した。しかし、画面を横向きにする(W-ZERO3[es]は画面を縦長/横長に90°回転させることができる)と画面下のソフトウェアキーボードが表示されなくなり、縦向きに戻しても表示が完全には元に戻らなかった。そのため、一度横向きにしてしまうと、「実行中のプログラム一覧」のなかから「intent」を選んで終了させなければ終了できなかった。

なお、BASICを使う場合はIMEはATOKではなくMS-IMEを使用した方がよい。というのは、ATOKは標準の状態ではユーザーの意思でオン/オフを切り替えることができず、MSX PLAYer動作時は常にIMEがオンになってしまうからだ。

動作速度はPocketPC 2003(HP iPAQ h1937)よりは少しは早いように感じられた。アイコンの文字化けと横長表示時の問題を除けば、ディスプレイの解像度が高い分、画面も見やすい。画面の回転はPocketPC 2002当時はなかった機能なので、対応していなくても仕方ないだろう。

MSX PLAYer自体がintentからOSのネイティブコードへ移行したことでPocketPC版の開発は止まってしまっているようだが、1チップMSXも発売されたことだし、PocketPC版もバージョンアップしてもらいたいところだ。