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【動画あり】「LIVEサウンドカード」YMX-01レビュー USBオーディオインターフェースとして使う

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2022年6月ごろから秋葉原界隈で話題となっている「LIVEサウンドカード」ことYMX-01というオーディオミキサーが、8月ごろからはクレーンゲームの景品としても出回るようになっている。

すでに多くの人がレビューを行なっているが、本記事では、PCと接続した場合の挙動を中心に、具体的な使い方を考えてみたい。

概要

説明書にも記載されている、YMX-01の基本的な使い方は、マイクとBGM音源を本機にアナログ接続で入力し、さらに効果音などをミックスした音声を4極のイヤホンマイク端子に出力してライブ配信を行う、というものである。

付属のケーブルでスマートフォンのイヤホンマイク端子に接続すれば、あとはスマートフォンのアプリ(各自で用意する)で本機の音声を使ったライブ配信ができるというわけである。映像はスマートフォンのカメラを使う想定のようである。

YMX-01の正面外観
背面パネル

PCと接続するとどうなるか

上述のように、本機は基本的に単体で利用するアナログ入出力デバイスのように見える。しかし、AV Watchのこの記事では、本機とよく似た「LIVE The sound card V8」という製品を取り上げており、給電用のUSB端子をPCに接続するとUSBオーディオインターフェースとして認識される、との記述がある。

一方、YMX-01は、各店の商品ページを見ても、レビュー記事・動画を見ても、PCとの接続について触れているものはなく、本機がPCと接続できるかは分からなかった。

また、実際に手にした本機の取扱説明書にも、(電源として)PCに接続することは推奨しない旨が記載されている。

そこで、ここからは自己責任で、PCに接続した時の動作を確認してみることにする。なお、本記事の内容も、ロットや個体によって異なるかもしれないので、あらかじめご了承いただきたい。

USBオーディオインターフェースとして認識される

本機の「DC-5V」と書かれたUSB Micro-B端子とPCと接続すると、Windows、macOSのいずれでも本機が「YMX-01」という名前でUSBオーディオインターフェース(スピーカーとマイク)として認識された。

本機のイヤホン端子にイヤホンを挿すと、PCで再生した音を聴くことができ、本機に接続したエレクトレットコンデンサマイクロホンに向かって喋った音声をPCで録音することもできた。

つまり、YMX-01には、USBオーディオオンターフェースとしての機能も備わっていることが分かった。本機の価格が2,000円程度であることを考えると、高機能だと言えるだろう。

入出力を整理する

ここで、改めて本機を見回すと、入力として、ダイナミックマイク(φ6.3mm)、マイク(φ3.5mm。プラグインパワー対応)、Music(USB Micro-B)(※)、Bluetoothがあり、出力として、Live 1(USB Micro-B)、Live 2(USB Micro-B)、イヤホン(φ3.5mm)がある。さらに、入出力として、ヘッドセット(イヤホンマイク)(φ3.5mm)、DC-5V(USB Micro-B。前述のUSBオーディオインターフェース)がある。

(※)
Music、Live 1、Live 2端子は、形状はUSB端子だが、付属の専用ケーブル(USB Micro-B ⇔ 4極ミニジャック(φ3.5mm))でイヤホンマイク端子と接続する。

そして、さらに、ダイヤル・スイッチが合わせて25個あり、どれがどの入力に対して効力をもち、どの出力に反映されるのかが非常に分かりにくくになっている。

そこで、実際に確認した結果をまとめたのが下のブロック図である。

レビュー記事などで多くの人が「機能が分からない」と述べていた「音声レベル」は、マイクからの入力に対してのみ作用し、かつ、Line 1・2への出力にのみ反映される。イヤホン出力やPCへの出力には反映されないため、イヤホンで聴いているだけでは何も機能していないように感じるわけである。

また、名称が分かりにくい「同時音量」は全ての入力のイヤホンへの出力にのみ反映されるものだった。類似品の英語表記では単に「Monitor」となっているものもあるようだ。

使い方を考える

さて、YMX-01がUSBオーディオインターフェースとして使えること、そして、その入出力が整理できたところで、実際に利用する際の構成を考えていきたい。また、独自形状となる、USB⇔ミニジャックケーブルはなるべく使わないような構成としたい。

まず、説明書ではLine 1・Line 2端子の出力をスマートフォンのイヤホンマイク端子に入力することになっているが、せっかくなのでPCとはUSBで接続し、PC上の録画・配信ソフト(OBS Studioなど)で使用したいところだ。

また、この場合、BGMはPCで再生してもよいのだが、本機はBluetoothで受信した音声を、マイク音声にミックスできるので、本機で処理した方が便利だろう。

つまり、次の図のような構成になる。

使ってみた

実際に本機を使って収録した動画がこちらです。

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