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ISDB-T変調器の今[2021年2月版]ついに出た家庭用OFDM変調器

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当サイトでは、2010年からOFDM変調器(館内自主放送装置)の動向を追い続けているが、ついに家庭用(民生用)のOFDM変調器が発売された。

家庭用OFDM変調器として発売されたのは、各種の映像コンバーター製品で知られる、マイコンソフト(電波新聞社)の「XHEAD-2」である。

XHEAD-2は、2018年ごろに発売されていたようである。製品の仕様としては、HDMI入力とアナログ音声入力を持ち、ISDB-T(日本の地上デジタル放送方式)のRF信号を出力できる。

価格は、直販価格で80,000円(税抜)となっている。従来の業務用の同様の装置が数十万円以上の価格であることを考えると非常に低価格となっている。

その分、サブチャンネルによるマルチ編成には非対応、プロバイダ名やサービス名に半角10文字または全角5文字までしか設定できない、エンコードのビットレートを設定できない(※)など、機能は簡易的なものとなっている。入力映像も480pが推奨され、1080i/pにも対応しているものの、これはサイネージ用途などの静止画向けとされている。

(※)当初画質調整機能があったが、後のバージョンのファームウェアでは削除され、エンコード・ディレイの設定のみとなった。

とはいえ、ISDB-T変調器が家庭向けに発売されたことを歓迎したい。

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