ムービーカメラSKYSHOT500レビュー


東芝、松下電器まで参入するにいたり、今度こそいよいよ終わったかと思われた低価格ムービーカメラ市場にまた新製品が現れた。ギガバイトのマザーボードなどを取り扱っていることで知られるパーツ商社リンクスインターナショナルのオリジナル商品ブランドであるNewSkyから発売された、SDカード式MPEG-4ムービーカメラSKYSHOT500がそれだ。ソニー製のCCDを使っていることや一部にアルミ素材を使用していることを謳い、高性能や高級感を前面に押し出した低価格ムービーカメラとしては異色の製品となっている。早速入手したのでレビューをお届けする。

低価格ムービーカメラが店頭に並ぶという奇跡

これまでいくつもの低価格ムービーカメラを購入してきたが、店頭で購入できたのはNHJのD’zign DV-4が最後で、同社のv:u2にしてもアイ・オー・データAVMC321にしても店頭で扱う店はなく、いずれもインターネット通販で購入していた。そもそも今の日本の家電量販店に、ビデオカメラでもなくデジタルカメラでもなくPCカメラ(ウェブカメラ)でもない「(低価格)ムービーカメラ売場」というものは存在しないのだ。そのため、低価格ムービーカメラ=インターネット通販専用品という式が成り立っていたわけだが、SKYSHOT500はその法則を覆し、店頭に並んだ。これはもう奇跡としか言いようがない。家電品やPC周辺機器としてではなくPCパーツとして流通させるというリンクスインターナショナルの戦略が功を奏したと言えるだろう。そのため、SKYSHOT500が店頭で販売されるのは基本的にPCパーツショップのみとなり、それらの店ではPCカメラなどと同様の扱いとなっているようだ。

「一部」とはどの部分?

SKYSHOT500は「一部の素材にアルミを採用」していることを謳っている。購入するまではエンブレム部分など”ごく”一部にアルミを使用しているだけなのではないかと思っていたが、実際に触れてみると回転式の液晶ディスプレイ部分や、本体上面部など結構広い範囲に金属が使われているようだ。ただし、加工精度が低いのか、接合部付近ではザラつきがあった。一方、バッテリーの格納部分がある右側面は全体がプラスチックであまりの質感の違いに違和感を感じてしまう。どうせなら全体を金属にしてほしかったが、これはコストとの兼ね合いなのだろう。あと、液晶ディスプレイを閉じると本体に対してわずかに斜めになっている。細かい点ではあるが、これも加工精度の甘さによるものだろう。また、液晶ディスプレイを開いた状態では自立できず自重で倒れてしまうのはAVMC321と同じである。

デザイン – より普通のビデオカメラらしく

本体のデザインは、今までのどの低価格ムービーカメラよりも「普通のビデオカメラ」らしいデザインと言える。AVMC321よりもやや厚みがあるのだが、それがかえってビデオカメラらしさを醸しだす効果があるようだ。幅と高さAVMC321とほぼ同じで、日本ビクターGZ-MC100より一回り小さい。

AVMC321と比較してみる

これまで使用していたAVMC321とカタログスペックを比較してみた。
赤色で表記したのが他方に対して優れていると筆者が判断したところ。また、斜体はカタログには記載されていないが筆者が独自に調べたもの。

機種 SKYSHOT500 AVMC321
映像素子 1/2.5” SONY 4.0メガピクセル CCDセンサー 320万画素 CMOS
メモリ
(対応メディア)
内蔵メモリ:32MB
外部メモリ:SDメモリーカードスロット×1
(SD/MMC 32MB ~ 512MB)
内蔵メモリ:16MB
外部メモリ:SDメモリーカードスロット×1
SDカード(16MB~1GB)
miniSDカード(16MB~512MB)
マルチメディアカード(32MB~256MB)
レンズ 固定焦点レンズ
F3.0/F8.0、f=7.36mm
固定焦点レンズ
F3.0、f=8.54mm
フォーカス オート マクロ(21cm)
ポートレート(70cm~140cm)
ノーマル (140cm~∞)
撮影距離 20cm ~ ∞ 通常撮影:140cm~∞
人物撮影:70cm~140cm
マクロ撮影:21cm
感度 ISO 100 オート
ズーム デジタル4倍 デジタル約8倍
静止画撮影枚数 高画質:内蔵メモリー 10枚/256MB SDカード 160枚
標準画質:内蔵メモリー 20枚/256MB SDカード 320枚
低画質:内蔵メモリー 80枚/256MB SDカード 1280枚
動画撮影時間 高画質:内蔵メモリー 50秒/256MB SDカード 15分
標準画質:内蔵メモリー 100秒/256MB SDカード 30分
低画質:内蔵メモリー 200秒/256MB SDカード 60分
録音時間 内蔵メモリー 35分/256MB SDカード 8時間
液晶ディスプレイ 2.0型カラーTFT 2.0型カラーTFT
内蔵スピーカー モノラル
内蔵マイク モノラル
フラッシュモード 白熱灯
強制発光
発光禁止
赤目軽減発光
スローシンクロ
自動発光
発光禁止
フラッシュ撮影範囲 1.2m~1.8m 非公表
ホワイトバランス オート
白熱灯
太陽光
くもり
タングステン
蛍光灯
オート
太陽光
蛍光灯
タングステン
撮影効果 カラー
白黒
セピア
ノーマル
モノクロ
セピア
撮影モード 夜間 通常モード
合成モード
夜景モード
測光方式 マルチ
中央
スポット
露出補正 -2.0EV to +2.0EV (0.3EVステップ) ±1EV 0.25ステップ
連写 3枚/秒 約1.5sec/枚 5枚連写
セルフタイマー 10秒、 20秒 10秒
PC接続方式 USB 2.0 USB 2.0 Hispeed (MiniB)
TVアウト方式 NTSC/PAL NTSC・モノラル
外部出力 ステレオミニジャック 専用イヤホン (ステレオ/φ2.5mm)
シャッタースピード 1/2~1/1500秒 非公表
オートパワーOFF 2分、 5分 3分
有効画素数 400万画素 約310万画素
静止画サイズ 3264×2448 (8M/interpolated)
2272×1704 (4M)
1600×1200 (2M)
640×480
2976×2232(6Mピクセル)
2048×1536(3Mピクセル)
1024×768(800Kピクセル)
静止画フォーマット JPEG (EXIF/DPOF/DCF)、 Direct Print (DPS) JPEG
動画サイズ 640×480、320×240、最大30フレーム/秒
1.9Mbps/モノラル
VGA(640×480/30fps/1.8Mbps・1Mbps/モノラル)
QVGA(320×240/30fps/500kbps/モノラル)
動画フォーマット MPEG-4 (AVI XviD/MOV/ASF) AVI (MPEG-4) XviD
オーディオ形式 MP3
音声 WAVE (CCITT u-Low/64kbps/8000Hz/8bit/モノラル)
MP3再生 CBR対応 (ステレオ)/8kbps~320kbps/44.1KHz
電源 専用リチウムイオン電池(1000mAh) 専用リチウムイオン電池 (AVMC321-BA)
専用ACアダプター(100-240V)
大きさ 幅100mm×高さ59mm×奥行35mm 30(W)×70(D)×100(H)mm
質量 約160g(電池別) 本体のみ:約136g (電池除く)
交換用バッテリー「AVMC321-BA」装着時:約163g
付属品 専用リチウムイオンバッテリー
専用バッテリー充電スタンド
AVケーブル
PC接続用USBケーブル
キャリングポーチ
ハンドストラップ
多国語マニュアル(日本語対応)
イヤホン
レンズカバードライバソフトウェア
New Soft Presto!VideoWorks6(日本語対応)
New Soft Presto!Mr.Photo3(日本語対応)
専用リチウムイオン電池
専用ACアダプター
AVケーブル(1.8m)
USBケーブル
キャリングケース
ストラップ
取扱説明書
専用イヤホンハードウェア保証書CD-ROM(サポートソフト)
PCカメラ用ドライバ
XviDコーデック
Ulead Video Studio 8SE Basic
Ulead DVD Slide Theater 2SE
Ulead Photo Impact 10SE
その他 手ぶれ補正機能(動画撮影時)
日付印刷機能(静止画撮影時)
RTC機能
※手ぶれ補正機能ON時は、デジタルズームは利用できません。
使用温度範囲 0~40℃
使用湿度範囲 20~80% (結露なきこと)
保証期間 1年保証
各種取得規格 VCCI

 

4メガピクセルCCDを搭載

最近ではCMOSイメージセンサーの性能が向上してきたため、昔のように高級機にはCCD、低価格機にはCMOSという使い分けはなくなってきたものの、低価格ムービーカメラではCMOSを使うのが常識になっていた。しかし、SKYSHOT500ではCCDを搭載し、しかもソニー製4メガピクセルCCD搭載を謳っている。ソニー製CCD不具合問題が起こった後だけに敢えてソニー製を前面に押し出してくるのは大胆ではあるが、この問題のおかげでソニーからCCDを通常より安く調達できたなんていう裏話でもあるのかもしれない。

オートフォーカスを搭載

これも低価格ムービーカメラではおそらく初となるオートフォーカス機構を搭載している。そのため、電源を入れるとレンズが動く音が聞こえる。AVMC321ではフォーカスが近・中・遠の3段階スイッチ切替式で評判が悪かったが、SKYSHOT500ではマクロ/通常の切替なしで20cmから無限遠までの撮影が可能となっている。なお、正確に言えばSKYSHOT500にもマクロと通常の切替は存在するが、どちらのモードでも違いは見られなかった(どちらのモードでもきちんとフォーカスが合う)。

SDカードスロットの蓋は独立

AVMC321ではSDカードスロットとバッテリーが蓋を共用しており、SDカードを出し入れするたびに完全分離式の電池蓋を開け閉めしなければならなかったが、SKYSHOT500ではバッテリーとSDカードの蓋が分かれており、またSDカードスロットの蓋は開けても本体から外れないタイプのものになっている。なお、電池蓋はAVMC321同様完全分離式である。

× 自動ではないオートフォーカス

SKYSHOT500がオートフォーカスを搭載していることは先に述べたが、これはシャッターボタンを半押しする(動画モード時はジョグタイアルを押し込む)ことによってのみ動作し、被写体を追従して自動でフォーカスを合わせることはできない。静止画撮影のときはともかく、動画撮影の場合、これではオートフォーカスはないも同然である。動画撮影時は撮影開始前にあらかじめフォーカスを合わせておき、それから撮影を開始するといった使い方をする必要がある。つまり、激しく動くものの撮影には向かないと言える。変な言い方だが「半自動オートフォーカス」とでも言うべきものだ。これは、価格を考えれば仕方の無いことかもしれないが、残念な点ではある。

× ズームレバーは使いにくい

SKYSHOT500右側面
▲メーカーからは公開されていない右側面の写真。 左上の横長のボタンが電源ボタン、その下の丸いボタンがMP3ボタン、右の縦長のものがズームレバー、その下はバッテリーの蓋。

SKYSHOTのズームはデジタルズームなので、その使い勝手はどうでもいいといえばどうでもいいのだが、ズームレバーはスライド式で右側面上部に付いており、上にスライドさせるとズーム、下にスライドさせるとワイドとなる。しかし、位置が悪く、撮影中にカメラがぶれることなくこのレバーを操作することはほぼ無理なので、ないものと考えた方がよいだろう。

× ディスプレイを開いても電源は入らない

AVMC321では液晶ディスプレイを開くと電源が入り、閉じると電源が切れるようになっていた(電源スイッチによるオン・オフも可能)。電源が入ってから撮影可能になるまでの時間も短く、便利であった。一方SKYSHOT500ではディスプレイの開閉と電源は連動しないため、常に電源スイッチを押す必要がある。この電源スイッチは前述のズームレバーよりさらに押しにくいところにあるため、まず先に電源を入れておき、撮影スタイルで持ち直してからディスプレイを開くことになるだろう。

× AC駆動はできない

AVMC321では本体がバッテリーの充電器を兼ねており、ACアダプターで給電しながら撮影を行うこともできたが、SKYSHOT500では、本体にはACアダプタは接続できず、そのかわり携帯電話のような充電台が添付される。そのため、バッテリが切れてしまうとまったく使用できないことになる。充電するたびにバッテリーを本体から取り外さなければならず、大変不便だ。USBからの充電もできないようだ。

また、添付のACアダプタは電気屋のトラベルグッズコーナーで売っているような国際仕様のもので、それを日本の電気コンセントに変換するアダプタも同梱されている。なお、満充電には約5時間かかる。

? バッテリー同じじゃん!

SKYSHOT500とAVMC321を比べていて気づいたのだが、この2機種バッテリーの形状が同じなのである。定格も3.7V 1000mAhと同じ。もしかしてAVMC321のバッテリーをそのままSKYSHOT500でも使えるんじゃないの? と思ってやってみたら、本当に使えてしまった。もちろん、メーカー保証外の使い方なので、このせいで壊れても文句は言えないが、いざというときにも便利かもしれない。逆に、AVMC321でSKYSHOT500のバッテリーを充電することもできるということか。

× SDカードは512MBまでしか使えない(正式には)

SKYSHOT500は内蔵メモリおよびSDカードに録画を行うが、512MBまでのSDカードにしか対応していない。AVMC321は1GBまで対応していたので、これは大きな弱点と言える。しかし、試しに手持ちの1GBのSDカードを使用してみたところ、ちゃんと全容量を認識しているようである。録画も問題なく行えた。全容量を使う撮影を行っていないので、本当に512MBを超える部分にも録画できるのかは不明だが、一応512MBを超えるSDカードも使えないわけではないことは分かった。

× USBは独自形状

SKYSHOT500はPCとUSB2.0で接続できるが、接続端子は独自のもので映像出力と兼用になっている。音声出力はイヤホンジャックで行う。マスストレージ機能もあるのだから、USBは通常の端子を搭載してほしかった。一方のAVMC321ではUSB端子は通常のもので、イヤホンジャックとAV出力が同じ端子を共用する仕様になっている。

× カーソル操作が2系統 赤丸印のボタンは録画ボタンではない

SKYSHOT500にはカーソル操作をするボタンとして「5ウェイスクロールボタン」と「ジョグダイアル」の2つがある。前者は上下左右に加え、押し込むことで決定の操作を行うことができる。赤い丸印がついているので一見録画ボタンのように見えるが、録画は静止画の撮影と同様前面のシャッターボタンで行うので、紛らわしい。後者は回転させることで上下のカーソル移動と押し込むことによる決定の操作を行うことができ、メニュー操作はこちらで行う。では、「5ウェイスクロールボタン」は何に使うのかというと、動画撮影中にメニュー操作(これをマニュアルではクイックメニューと呼んでいる)を行うために使うのだ。だったら通常のメニュー操作も「5ウェイスクロールボタン」で行えればいいわけで、何のために2系統の操作があるのか分からない。謎の仕様と言える。なお、動画モード時はジョグタイアルを押し込むことでオートフォーカスが動作するため、その点では「5ウェイスクロールボタン」の他にボタンがあることには意義がある。

× 撮影時に残量が表示されない

AVMC321ではあと何分(何枚)撮影できるのかが撮影中にLCDに表示される。しかし、SKYSHOT500ではメニューをたどることでメモリの残り容量は分かるものの、撮影時には表示されないのであとどれくらい撮れるのかが分からないので不便だ。

× 電源ランプはじゃま

SKYSHOT500は液晶ディスプレイ部分に電源ランプが付いており、動作中は常に点灯する。Che-ez! Movixなどでもそうだったが、こういうランプが付いているとガラス越しなどに撮影したときにランプの光が反射して映り込んでしまいとても困る。SKYSHOT500の場合、背面にも電源ランプが付いており、液晶ディスプレイ部のランプはいらないと思う。あってもいいが、消せるようにしてほしい。

× 動画性能 4メガCCDを生かせていない?

さて、ここからは肝心の動画撮影の性能を見ていこう。AVMC321はXviD圧縮のAVIファイルで記録されていたが、SKYSHOT500ではAVI、MOV(Quick Time形式)、ASF(Windows Media Video形式)の3種類が選択できる。このうちAVIを選択するとAVMC321と同様XviD圧縮での録画となる。いずれのファイル形式を選択しているときでも画質は「ファイン」と「標準」からの選択となる。

AVIを選択した場合、ファインだと映像が640×480ピクセル、XviD圧縮、約1.9Mbps、音声はMPEG1 Audio Layer2(MP2) 44.1kHz、64KB/s、CBRとなる。ここまではAVMC321のファインと同じで、映像のビットレートがAVMC321よりやや高い(AVMC321は約1.8Mbps)。注目すべきはフレームレートでAVMC321は出力されるファイル上は30fpsとなっているのに対し、SKYSHOT500はなぜか25fpsという値になっている。映像の規格上、30fps(フルフレーム)、29.97fps(NTSCのフレーム数)、24fps(フィルムやPALのフレーム数)のいずれか、あるいはそれらの整数倍であってほしいところだがいずれでもない中途半端な値となっている。

ASFの場合、ビットレートはAVIとほぼ同じだが、精細感はAVIの方が高いと感じた。AVIで撮影する方がよいだろう。

動画についてもAVMC321と比較してみた。次のサンプル動画をご覧いただきたい。

【動画サンプル】

無編集

SKYSHOT500

AVMC321
いずれも640×480ピクセル、XviD圧縮のAVIファイル。

再生するためにはXviDコーデックが必要です。
こちらからダウンロードしてください。
ffdshowをインストールした環境でもご覧いただけますが、一部ノイズが入る場合があります。

編集したもの(WMV形式)

SKYSHOT500で撮影し、Ulead VideoStudio 8 SE BasicでDV-AVIに変換し、カノープスのEzEditで編集後、Windows Media エンコーダ9でエンコード。

好みによる部分もあるとは思うが、AVMC321の方が高画質だと感じる人の方が多いのではないだろうか。SKYSHOT500の方が全体的に暗く、また動きも少し引っかかるような感じがする。SKYSHOT500はMPEG-4エンコーダの性能が低いのか、せっかくの4メガピクセルCCDの能力を生かせていないように見える。

なお、筆者は、スパイウェアまがいの動作をするQuick TimeとReal Playerは使わない主義なので、MOVファイルについては評価をしないのでご了承いただきたい。

静止画性能 オートフォーカスの威力絶大

静止画についてはやはりオートフォーカスの搭載が大きく、絶大な威力を発揮する。特にマクロと通常の切り替えなしに、20cmから無限遠までフォーカスが合うのは快適だ。4メガピクセルのCCDにこのオートフォーカスが加わることで、かなり解像感の高い静止画が撮影できる。光学ズームがないことを我慢すれば、デジタルカメラとしても十分使えるだろう。

× ”お約束”のMP3対応

低価格ムービーカメラではおまけとしてMP3再生機能が付いているのがお約束になっているが、SKYSHOT500もそれに漏れず、MP3再生機能を搭載している。AVMC321ではメニューからMP3再生機能を選択するようになっているが、SKYSHOT500には専用の「MP3」ボタンが付いており、そのボタンを押すことでいつでもMP3再生機能を呼び出せるようになっている。わざわざ専用のボタンまで用意している割には、ID3タグなどに対応しているわけでもなく、MP3再生機能としてはAVMC321と特に変わらないレベルである。音質も高音部が際立つ感じで悪い。ノイズも多い。特に使う価値は無いだろう。あえて言うなら、AVMC321はスピーカで聞くときとイヤホンで聞くときで音量レベルがあまりにも違っていたのだが、SKYSHOT500ではそれほどでもないのが優れていると言える。なお、音量はズームレバーで変えられる。

まとめ

SKYSHOT500はこれまでの低価格ムービーカメラと大手メーカーの本格ムービーカメラの中間的な位置の製品といえよう。低価格ムービーカメラと本格ムービーカメラを隔てる大きな違いはオートフォーカスと光学ズームであるが、SKYSHOT500はこのうち前者を搭載したことで一歩前進したと言えるだろう。とくにオートフォーカスの存在は大きく、イベントや展示会の取材といった、あまり動きの激しくない被写体の撮影にはかなり使えそうである。また、大手メーカーの製品のように専用ソフトを使わなくても、撮影してメモリカードをPCに挿せばすぐ再生可、という手軽さもある。低価格ムービーカメラの最大の弱点は、売っている店が少ない(あるいは、ない)という点であるが、SKYSHOT500はPCパーツルートで流通させるという奇策(?)を打つことで新展開を見せた。あとは、どのような使い道を提案できるかだ。

(2006.1.21)