今回は、同じ中華製でも、レシートプリンターではなく、ラベルプリンターの方を買ってみた。テプラのテープを無理やり突っ込んでみる実験も。結果はいかに?
アリエク × ブラックフライデーで156円(税込・送料込み)
前回の記事ではラベルプリンターではなく、専用の用紙を必要としないレシートプリンターを購入した。
その後も、専用の用紙を必要とするタイプはどうなんだろうと調べていると、ブラックフライデー商戦の時期ということもあってか、激安のラベルプリンターを売っているのを見つけた。
Marklife(これがメーカー名なのかブランド名なのか、規格の名前なのかもよく分からないのだが)の「P15」というもので、AliExpressで、税込・送料込みで156円(!)だった。
そういうわけで、下記リンクは参考である。
採算度外視のセール価格だろうが、ここまで安いと、どんなものが届くのかという以前に、ちゃんと何かしらのモノが届くのかというところからして不安だが、この値段なら何も届かなくても諦めもつくと思って注文してみた。
開梱、開封
実際には、注文してから6日後に商品が届いた。開梱してみると、外箱の角が凹んでいたりシワが寄っていたりするが、これはある意味中華通販のお約束なので、本当に中国から届いたんだ、という安心感すら覚える。
ただ、開けてみたらテープだけ、とか、逆に本体だけ届いてテープが別売り、とかだったらどうしようと思っていたが、中身を確認してみると、ちゃんと本体とテープ(42mm×12mmの固定サイズが160片)のセットだった。
本体を見ると、片方の側面が布張りになっていて、プリンターというよりスピーカーのような見た目であるが、電源ボタンと充電専用(だと思う)のUSB Type-C端子、蓋開けボタンが付いている。
蓋開けボタンを押すと蓋が90°回転して開き、印刷用テープの出し入れができる。
動作確認
紙の説明書が付属していて、日本語のページもある。電源ボタンを3秒押すと電源が入ると書かれているが、実際には1秒程度押せば電源が入るようだ。測ってみたが、絶対に3秒もかかってない。この辺りのいい加減さも中華製品ならではである。
イジェクトボタンが…
さらに、電源ボタンをダブルクリックするとセルフテスト印字ができるとのことだったが、最初うまくいかなかったので、テープの入れ方が悪いのかと思い、蓋開けボタンを押して蓋を開けてみたのだが、するとボタンが筐体に引っかかって戻らなくなってしまった。

少し焦ったが、このボタンは蓋と噛み合う筐体内部の突起に繋がっているはずなので、その突起を内側から押すことでボタンも元に戻った。外観での質感は悪くないのだが、加工精度は若干甘いようだ。
そして、テスト印字を行うための「ダブルクリック」はもっと素早く2度押しする必要があったようで、先ほどより速く2度押しすると、QRコードとともに、型番やシリアル番号が印字された。
最初の1枚は印字が位置ずれしていたが、それ以降はテープ片のギャップを自動で認識して位置調整してくれるようで、正確な位置に印字されていた。
使用にはスマホアプリが必須
実際に印刷を行うためには、スマートフォンかタブレット(iOS、iPadOS、Android)に「Marklife」というアプリをインストールする必要がある。PCとの接続については一切記述がないので、できないものと思われる。
筆者は、サブ機として使っているAndroid端末(Redmi 12 5G。OSはAndroid 15)にインストールしてみた。
プリンターの電源とスマートフォンのBluetoothをともにオンの状態でアプリ起動すると、事前にペアリングを行わなくてもアプリ内でプリンターを検出し、ペアリングすることができた。
ペアリングが済むと、今度は用紙サイズ選択の画面になるのだが、ここでも迷ってしまった。結論を言うと、初期値である「40mm × 12mm」(よく見るとテープの芯にそう書いてある)のままでよかったのだが、筆者はテープを定規で測って、30mm × 15mmを選んでしまい、印字してみたら変な余白ができてしまった。
この「P15」という型番の「15」は、(余白部分も含めて)幅15mm(まで)のテープを使える、ということを示しているらしい。そして、付属のテープはテープ幅15mmで、両脇に1.5mmずつの余白があって印字部の幅が12mm、ということらしい。
しかも、印字内容の初期値(プレースホルダーのテキスト)の表示がいわゆる「中華フォント」だったりして、このへんで筆者の不安はMAXに達するわけだが、こちらも結果を言うと、ちゃんと日本語フォントで印刷できる。デフォルト以外のフォントは、最初に使う際にダウンロードする方式になっている(フォントサンプルの右上に「↓」のマークが付いている)ようだ。
印刷の速度も、印刷内容にもよるのかもしれないが、TEPRA LiteのLR30(を紹介する各動画に映っている印刷速度)より明らかに速い。中華恐るべし。
テープの材質は、従来式テプラ(TEPRA Proシリーズ。熱転写式)のような樹脂ラミネートではなく紙(感熱紙)だが、表面に光沢があるもので、製品の筐体に貼られているシリアル番号のシール(1枚1枚内容が違うもの)などでよく見かけるタイプのものだ。
印字の品位もドットのギザギザが見えるような荒さではなく、かすれもなくくっきり印字できている。ただし、ハーフトーン印字はできないようで、白・黒の2値印刷になるようだ。
ところで、筆者はテプラの黒テープ(白文字)を愛用しているが、このアプリでは黒塗りの四角形を描くことも、文字を白抜きにすることもできないので、その代用にはならないので残念だ。(「黒い四角形」は描けるのだが、塗りつぶしができない)
TEPRA Liteのテープは使えるのか?
さて、ここまで何度か引き合いに出したTEPRA Liteであるが、こちらも15mm幅の専用感熱紙ロールを使用する。幅と材質が近いのなら、これも使えてしまうのでは? という疑問のもと、自己責任でTEPRA Lite用のテープをP15にセットしてみた。
Marklifeアプリから印刷してみると、印刷はできる…のであるが、テープ送りがうまくいかないためか文字が歪み、それより致命的なこととして、印刷後もテープ送りが止まらないのである。慌てて電源ボタンを長押しして強制停止した。
TEPRA Liteのテープは長尺の連続紙で、このプリンターのテープのようにギャップがないため、ギャップを検知するまで延々とテープ送りを続けてしまうのだと思われる。
やっぱりダメか、と思ったところで印刷画面をよく見ると、一番下の「すぐ印刷する」ボタンの上に、「ギャップ」「連続」というボタンがあることに気がついた。ここで「連続」を選択してから印刷すると、ギャップ検知を行わずに、最初に指定したサイズ分のテープ送りをして停止することが分かった。
ただ、それでも印字の歪みはおさまらない。そこで、側面に貼られている円形のシールを剥がして、プリンターにセットしてみることにした。
この円形のシールはテープの巻きが緩んでばらけてしまうのを防ぐためのものと見られ、P15に付属のロールには付いていない。
そのため、取り出すと巻きが緩んでばらけてしまい、再びP15にセットするには手で巻き直す必要がある。だが、それが前提の設計のため、この円形のシールによる締め付けがテープ送りを妨げているのではないかと考えたのだ。ちなみに、P15はテープの格納スペースが大きめに確保されており、テープの緩みをある程度許容する設計になっているようだ。
この読みは当たりだったようで、円形のシールを剥がした状態でP15にセットすると、印字が歪まずに正常に印刷することができた。
TEPRA Lite用のテープは、純正品でも中華通販で売られているP15用(と思われるもの)と比べても安価(2025年11月時点で税抜300円程度)なので、とりあえずの代用品にはなるかもしれない。
逆もまた真なのか気になるところではあるが、そのためにP15の価格の何倍もするTEPRA Liteを買う気にはなれないので、誰かが試してくれることを期待したい。
まとめ
筆者にとっては、テプラを完全に置き換えるものではなく、ラベル印刷の新たな選択肢が増えた形だ。限定的ながら消耗品に互換性があることも分かった。
すでにAmazonでは、同じものと見られる製品がさまざまなブランド(出品者)から販売されており、これらの製品が安さと品質のバランスを武器に市場を席巻する日が来るのかもしれない。
動画
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