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[2011GW特集] ISDB-T変調器の今

(2011.5.3)

あれから1年がたち、地上アナログ放送終了まであと100日を切った。(東日本大震災の被災地域を除く) ISDB-T変調器市場もいよいよ熱を帯びてきた。

変調器とは

ここでいう「変調器」とは、映像・音声信号を入力し、それをアンテナ線に流れるRF信号に変換(変調)する機器のことを言う。ここでは特に、日本の地上デジタル放送規格である「ISDB-T」(Integrated Service Digital Broadcasting – Terrestrial)に準拠したRF信号に変調することができるものをISDB-T変調器(一般には変調方式の名前からOFDM変調器と呼ばれることが多い)と呼ぶ。

地上アナログ放送(NTSC)に準拠した変調器は、すでに一般家庭向けにも販売されており、例えばマスプロ電工の「VMD3M」などがある。

本稿では現時点で販売されているISDB-T変調器のうち、単体で映像・音声信号を入力し、RF信号を出力できるもので、前回の記事から追加・変更になったものを挙げる。

中日電子 PV-200H マスプロ電工 HDEC2MD DXアンテナ DEM9203

中日電子 PV-200H http://www.kcd.co.jp/cms/modules/tinyd4/index.php?id=21
マスプロ電工 HDEC2MD http://www.maspro.co.jp/new_prod/4sdec2md/index.html
DXアンテナ DEM9203 http://www.dxantenna.co.jp/product/contents/dem9203.html

これら3機種は筐体デザインなどから同じものと見られ、仕様も

・コンポジット・コンポーネント(D端子)・HDMI(HDCPには非対応)・SD/HD-SDI・DVB-ASI入力を持つ。
・SDカードスロットを持ち、SDカードに記録した映像ファイルから送出可能。
・アナログ/HDMI/SDI入力(内蔵エンコーダによるエンコード)と、DVB-ASIからのTS入力、SDカードに記録されたTSファイルをあわせて最大で3サービスの同時送出が行える。
・RF入力を持ち、ワンセグ放送による時刻補正が可能。
・簡易EPG送出機能を搭載。(開始時刻と終了時刻を設定可能)
・字幕スーパーの表示が可能。

など共通となっている。

ミハル通信 MRX3000

館内デジタル自主放送システム
学校、ホテル、公共施設などの館内共聴設備向け。HDTV MPEG-2リアルタイムエンコーダー、EPG送出機能、多重化機能。OFDM変調機能を一体化、1台で地上デジタル自主放送を実現

MRX3000は、コンポジット・SDI入力に加えて、D端子・HDMI端子(HDCPには非対応)を持ち、またSDカードスロットも搭載しつつ、筐体サイズを1Uハーフラックに抑えている。

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