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ISDB-T変調器の今 [2011年1月版]

(2011.1.24)

地上アナログ放送終了まであと半年を切った。前回の記事を更新版をお届けする。

変調器とは

ここでいう「変調器」とは、映像・音声信号を入力し、それをアンテナ線に流れるRF信号に変換(変調)する機器のことを言う。ここでは特に、日本の地上デジタル放送規格である「ISDB-T」(Integrated Service Digital Broadcasting – Terrestrial)に準拠したRF信号に変調することができるものをISDB-T変調器(一般には変調方式の名前からOFDM変調器と呼ばれることが多い)と呼ぶ。

地上アナログ放送(NTSC)に準拠した変調器は、すでに一般家庭向けにも販売されており、例えばマスプロ電工の「VMD3M」などがある。

本稿では現時点で販売されているISDB-T変調器のうち、単体で映像・音声信号を入力し、RF信号を出力できるもので、前回の記事から追加・変更になったものを挙げる。

アストロデザイン エンコーダ内蔵 OFDM変調器 CT-5900A

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CT-5900Aは、CT-5900の後継機で、コンポジット映像・コンポーネント映像・アナログステレオ音声・SDI・HD-SDI・DVB-ASI入力を持つ。

Panasonic 館内向けOFDM変調器 AF-BB100

http://panasonic.biz/it/ofdm/products/index.html

AF-BB100は、文教・ホテル・企業向けのOFDM変調器で、コンポジット入力・SD/HD-SDI入力に加え、D端子(コンポーネント)入力を持っているのが特徴。

これらに加えて、2系統のDVB-ASI入力を持ち、ここに信号を入力することで、最大で3番組のマルチ編成が行える。

放送局向けではないので、EPGは簡易的なもの(24時間1番組)にとどまる。

中日電子 館内自主放送OFDMデジタル変調器 PV-100H

http://www.kcd.co.jp/cms/modules/tinyd4/index.php?id=18

PV-100Hは、HD1波用のOFDM変調器。コンポジット入力とSD/HD-SDI入力を持つ。また、タイムサーバー機能を内蔵している。PCからの操作で字幕を表示することができる。姉妹機としてSD4波用のPV-100S-4chがある。

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